第6章 日輪刀
「星波…」
不死川が抱きしめる。
「私の日輪刀…うぅっ…」
星波は再び泣き始めてしまう。
「星波、辛いだろうが、明日俺の屋敷に来れるか?あいつら稽古につけてやるって約束してきた。」
「はぁ?」
宇隨が意味がわからんと口をはさむ。
「あいつら、星波の刀の色が特殊だから柱に稽古を付けてもらって、楽に階級があがったと思ってやがる。俺の稽古が楽かどうか、身をもって体験させてやろうと思ってなァ?」
にやにやととんでもなく恐ろしい笑みを浮かべて笑う不死川。
「そういうわけだから、嫌だと思うが明日星波も一緒に稽古しに来い。久しぶりに手合わせしようぜェ!」
「なるほどな。そりゃいい考えだな!俺も行こうかなぁ!そうだ、煉獄も呼ぼうぜぇ!伊黒も呼ぼう!」
わいわいと盛り上がる2人に、自分がやられたにも関わらずすでにあの4人を不憫に思い始める星波。
「わ、わかりました…明日はよろしくお願いします…」
織姫に鐵穴森への謝罪と経緯を説明した手紙を託し、不死川に送ってもらい宇隨の家から帰った。