第6章 日輪刀
元隊士が受け取り刀を抜く。
「なんだぁこの色?」
「返してくださいっ!」
「なるほどねぇ。見たことない色だわ。この刀のおかげで特別扱いされてたわけだ。これがなければ柱補佐なんて特別扱いもされないよなぁ?」
バキッ
元隊士の男が星波の日輪刀を地面に叩きつけた。
「いやーーーっ!やめてっ!返してっ!お願いしますっっ」
「俺らの骨もバキバキにされたからなぁ~」
にやにやと笑いながら何度も叩きつけられ、星波の日輪刀はバキバキに折れてしまった。
「…うぅっ…ひっ…ぐすっ…」
「これに懲りたらもう二度と偉そうな振る舞いをしないことだな!」
その様子を密かに見ていたのは宇隨の忍獣のムキムキねずみ。
ねずみたちは慌てて主人に知らせに帰る。