第6章 日輪刀
目を覚ますと星波は拘束されていた。
(…何っ!?鬼っ!?日輪刀もないっ…)
「起きたか?くくっ」
ビクッ
突然声をかけられて驚いた星波が顔を上げると、そこには以前声をかけてきた女の隊士たちと、星波に乱暴をした隊士がいた。
「あんた、やっぱり特別扱いされてるじゃない!炎柱様と風柱様の周りを彷徨いてて腹立つのよ!」
「お前のせいで、俺たちは隊士を辞めさせられたんだ!」
(どうしよう…)
「なんで?なんであんたみたいな女が特別扱いされてんの?」
「と、特別扱いはされてませんっ。以前も言いましたが、稽古を付けてもらったんです!」
「だからっ!なんで継子でも柱でもないあんたが柱直々に稽古なんてつけてもらうわけ?」
「それは…私の日輪刀の色が特殊で、適正呼吸を知るためでっ…」
「へぇ?あんたの刀特殊なんだ?どれ?」
星波の日輪刀は女の隊士が持っていた。