第1章 呼吸
「さて、日輪刀も届いたことだし隊服を着てみよう!……よし!できた!」
「見て見て鱗滝さーん!義勇ー!」
ぎょっ!!
「そ、それは短すぎないか?」
「そうかなぁ?まぁいいね!動きやすいし!」
くるりと回ってみせるとスカートがふわりと浮く。
キャッキャとはしゃぐ星波に何か言いたげな鱗滝と義勇だったが、本人が気に入っているようなのでそのままにすることにした。
後日義勇が入隊祝いだと言い、隊服よりも丈の長い羽織を仕立ててきた。
白地に金の刺繍が施され、前面に1箇所濃藍の組紐が付いていて、結ぶとワンピースのようになる。
足の動きを制御しないために、紐を結んでいても前面は激しく動けば開く。
鱗滝からは濃藍に金の糸で刺繍が施された長い靴下をもらった。
((他の男に星波の足を晒してたまるか。))