第4章 無限列車
ドォン!!!
激しい音で目を覚ますと星波は杏寿郎の腕の中にいた。
「む、目を覚ましたか星波!列車が脱線した!被害を最小限に留めたい!掴まっていてくれ!」
杏寿郎は星波を抱えているとは思えないほど、正確で精度の高い技を繰り広げる。
キキキキキキキィイィィ…
激しい音を立て列車が止まった。
「星波、大丈夫か?外傷は見当たらないのにずっと目を覚まさないから心配していた!」
「ずっと抱えていてくれたんですか?足でまといになってしまってごめんなさい…」
「いいんだ。星波が無事ならそれでいい。皆が心配だ。様子を見に行こう」