• テキストサイズ

夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第6章 アニマートに色づく日常【鉄骨娘/始まり】


 伏黒たちが原宿にある中野駅に着いたのは結構ギリギリで、待ち合わせの三分前だった。

 しかし、やはりそこに五条の姿はない。
 まぁ、分かっていたことではあるが。

 周囲は人通りも自動車の通りも多く、ガヤガヤとやかましいことこの上ない。友人との待ち合わせには構わないが、授業の一環で待ち合わせる場所ではないだろう。

 三人で他愛のない話をして待つこと十分弱。
 ようやく、五条が大きく手を振って、「おまたせー!」と、駅から出てきた。そして、「お」と虎杖を見て口角を上げる。

「制服、間に合ったんだね」

「おぅ、ピッタシ!」

 自分の着ている制服に触れながら、虎杖も嬉しそうにする。

「でも、伏黒のと微妙にデザインが違ぇんだよな」

 そう。伏黒の制服がカッチリとした学ランなのに対し、虎杖の制服には赤いフードがついた、パーカーの要素が取り入れられていた。

「制服は、希望があれば色々いじってもらえるんだ」

「え? 俺、そんな希望 出してねぇけど」

 どうせ、五条が勝手にデザインの希望を出したのだろう。実際、詞織の制服も五条のデザインだ。

 スタンダードな女子生徒用の制服。
 そのスカートの両側の一部に、軽い素材の生地を使ったプリーツが入っている。
 呪霊との戦闘中、ひらりと風に舞ってめくれるので、目の毒なのだ。
/ 381ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp