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夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第2章 神ノ原の惨劇


「すぐに始めろ。……まぁ、星也様と同じ相伝を継いでいる詩音が敗北することなどないだろうがな。今は五条、禪院、賀茂の御三家が呪術界で強い権力を持っている。だが、相伝を継いだ二人がいれば、上層部も我々 神ノ原一門を無視できまい」

 術式を自覚するのは平均四歳から六歳だが、この双子は術式の発現が普通より早かった。

「詞織をころせるわけないじゃない! ころしてやる! 詞織のかわりにオマエを! ころしてやる! ころしてやる! ころしてやる! オマエも! オマエたちも! このセカイを! 詞織以外! みんな みんな きえてしまえッ‼」

 少女の言葉も虚しく。男は立ち上がって背を向けた。

「星也様。当主としての初仕事でございます。あの二人の戦いを見届けて下さい」

「けど……」

 まるで、自分が死を宣告されたような、今にも泣き出しそうな表情で、まだ幼い少年は唇を引き結ぶ。

「お辛いとは思いますが、これは代々神ノ原一門で繰り返されてきたこと。あの二人だけが特別なわけではございません。先代も同じです。むしろ、先代が先延ばしにした結果が“これ”でございます。本来であれば、生まれた瞬間に片割れは殺す決まり。それを、先代の情けで今日まで生かしてやったのです」

「生かしてやったって……」

 星也と同じ面差しを持つ少女――星良が絶句した。夜を思わせる二対の瞳が、二人の少女に向けられる。

 同じ双子でありながら、星也と星良は許されるのに、自分たちは許されない。

 その理不尽さに、詩音は怒りに震えた。
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