第46章 夢は終わってダ・カーポ【これからの話/宵祭り】
「少し危なかったんじゃない?」
夏油に言われ、真人は小さく声を立てて笑う。
『術が発動するタイミングに合わせて自ら弾けた。後は“領域”を解けば死んだと思うだろ。全て計算。危ないことなんてないさ』
それにしても――……。
『アレも【簡易領域】か。本番前にいいモン見れたんじゃない?』
そう言えば、夏油が「あぁ」とほくそ笑んだ。
「嘱託式の【帳】の調整も終えた。呪力や言霊ごと他者に託して問題ない」
決戦は二〇一八年 十月三十一日――渋谷。
そこで全てが始まり……全て終わるのだ。
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