第46章 夢は終わってダ・カーポ【これからの話/宵祭り】
「ねぇ、メカ丸。今度 お見舞いに行っていい?」
メカ丸の隣に腰を掛け、三輪は静かに話した。
「交流会……野球をした後から、皆の距離がグッと縮まった気がするの」
呪術師という職業柄か、それまではお互い仲良しでも、どこか一線を引いていたような気がする。
仲良くなりすぎると……いなくなったときに辛いから……。
「でも私は、今の皆との関係が好き。ほら、メカ丸は野球に参加できなかったでしょ? ピッチングマシンが代理だったんだよ」
皆で『メカ丸』と呼んで応援していたのだ。
「私はメカ丸とも、もっと仲良くなりたい。だから――いつか、会いに行くからね」
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