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夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第44章 決戦のアッチェーソ【呪術廻戦0】


「ふっ」
 ――京都校一年 準一級呪術師 加茂 憲紀


 加茂が矢を番え、前方の呪霊に三本纏めて放った。素早い身のこなしで避けられるも、矢尻につけた血液で矢を操り、呪霊に命中する。

 さらにその隣で、三輪は鞘に納めた刀を構えた。

「【シン・陰流 簡易領域――『抜刀』】!」

 地に足をつけ、向かってくる呪霊に居合を放つ。加茂と三輪の攻撃に憤る呪霊が三輪へ向かってきた。その三輪の横を銃弾が掠めながら飛んでいく。命中した弾丸に呪霊がのけ反った。

「油断するナ、三輪」
 ――京都校一年 二級呪術師 究極(アルティメット) メカ丸


 さらに銃弾がメカ丸の横を掠める。呪霊の放つ針のような攻撃を真依の放った弾丸によって撃ち落された。

「アンタもね」
 ――京都校一年 四級呪術師 禪院 真依


 呆れ顔で真依がこちらを見る。そんな三人のやり取りの隣を飛んでいく矢が呪霊を貫いた。塵と化する呪霊を見届けながら、加茂が「警戒を緩めるな!」と鋭い声を飛ばす。

「星也さん、【退魔陣】で二級以下の雑魚をまとめて間引いてくれたのはありがたいけど……」

「手強い相手ばかりで息を吐く暇もないね」
 ――京都校一年 四級呪術師 三輪 霞


 ため息を吐く真依に、三輪も苦笑を返した。そこへ、加茂のスマホが着信を告げ、彼はすぐにスピーカーに切り替える。

『加茂くん、二時の方向から呪霊七体』
 ――京都校二年 二級呪術師 西宮 桃


「了解。東堂と垂水はどこに行った?」

『あー……すぐ会えると思う』

 桃が言うや否や――ビルの壁を突き破って、東堂が飛び出してきた。
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