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夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第42章 鮮明なリバーブ【呪術廻戦0】


「で、オマエはどうなんだ? えぇ?」

「あんまり気にしたことないけど……人並みに大きいのは好きかと……」

「ほっほ〜」

 顔を赤くして答える乙骨に、パンダはニマニマと笑みを浮かべる。

 そして、「真希!」と声をかけると、彼女に向けて腕で丸のジェスチャーをしてみせた。
 それに全てを察したのか、真希がこめかみに青筋を立てる。

「何 勘違いしてんだ! 張っ倒すぞ‼︎」
 ――呪術高専一年 四級呪術師 禪院 真希


「照れんなや、小学生か!」

「おーし、そこ動くな。ワシントン条約とか関係ねぇかんな!」

 ギャアギャアと騒ぐ真希とパンダに、「元気だね〜」と日下部が棒付きキャンディを口の中で転がした。

「はは、何の話かな?」

「……こんぶ」

 真希とパンダの取っ組み合いを見る乙骨と狗巻の間に、微妙な空気が流れる。

 やがて日下部が時間を確認し、「集合」と手を鳴らして一年を呼ぶ。

「乙骨と真希とパンダは引き続き鍛錬な。狗巻は任務だ。ちゃちゃっと祓って来い」

「しゃけ」

 狗巻が一つ頷く。

「任務……一人でですか?」

 不安げな表情をするのは、今まで一人で任務についたことがないからだろうか。

「棘は一年だけど二級だ。二級は単独での活動が許されている」

「へぇ〜、すごいなぁ」

 星也の補足に感心する乙骨だが、彼は特級である。経験不足から一人での任務にはつかせられないが。
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