第40章 正しさに混ざるノイズ【玉折】
「じゃあさ、オマエの最大出力で俺を攻撃してみろよ。【オートマ無下限】がどれだけ耐えられるかテストすっから」
「嫌です」
「あー、そうか そうか」
そう言って、五条が指先を向けて来た。
「何やってるんですか?」
「星也は【赫】と【蒼】どっちが好き?」
「ま、待って……それ、好きな色の話ですよね?」
「うーん? どうだっけなぁ?」
ニヤニヤしながらこっちを見る五条に、星也は青い顔をする。
結局、星也が折れる形で術を発動したものの、自身が現在 持つ最大の技でも五条の【無限】を突破することは叶わず……。
そのまま「呪術の稽古だ!」「体術の特訓だ!」とつき合わされ、日が傾き始めた頃にはボロボロになっていた。
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