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夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第5章 アレグレットに加速する心【自分のために】


 一度 決めたことは頑なに貫こうとする、揺るがない強い意志の持ち主で、正しいと思ったことは絶対に譲らない。

 向こう見ずなところもあって、突っ走りがち。
 ときどき周りが見えなくなることもあって、ハラハラさせられて……目を離すことができない。

 理不尽を強いる相手には、たとえ自分より強いと分かっていても果敢に立ち向かおうとするくせに、恐怖で手足を震わせてしまう。

 少し打たれ弱いところもあって、自分の力の弱さに泣いてしまうこともあった。

 大切な人が傷つくことにひどく臆病なのに、自分の負う傷には無頓着。


 だから……放っておけない。


 涙を流して己の無力さに打ちひしがれる詞織の小さな肩を抱き寄せて誓った。


 その心は、今でも変わらない。


 詞織は自然と伏黒の生活に入り込んでいた。気がつけば学校でも一緒にいる機会が増えて、一緒に呪霊を祓うこともあった。

 詞織の兄姉とも顔を合わせ、津美紀も一緒に食事をしたり、買い物に行ったりもした。

 いつしか、五人で過ごす時間が増え、一緒に暮らすようになっていた。

 伏黒にとって詞織は、まるで空気のような存在。
 傍にいるのが当たり前で、いないと息が苦しくなる。

「メグ」と世界で唯一、自分を呼ぶ声。
 その言葉を耳にするたびに、胸が熱くなる。


 伏黒にとって、唯一無二。


 いつも詞織のことを考えていて、目で追っていて……それがどういう感情なのか、そう自覚するのに時間は掛からなかった。

 自分と詞織と、津美紀と星也と星良……五人で過ごす穏やかで心地よい時間。





 そんな日が――……これからも、ずっと続いていくはずだった。



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