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夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第35章 過ぎ去りし青春のリコルダンツァ【壊玉】


「つまり、メタルグレ●モンになる分はいいけど、スカルグレ●モンになると困る。だから、コ●モンからやり直すって話ね」

 自分が知っているデジ●ンに置き換えて五条が納得する。

 いや、天元は呪術師にとって神様に近しい存在。
 それをデジ●ンに例えるなんて不敬だと夏油が複雑そうな顔をするが、「まぁいいや、それで」と無理やり頭を切り替えたようだった。

 うんうんと頷く五条、ドン引きする夏油に、夜蛾は続けた。

「その【星漿体】の少女の所在が漏れてしまった。もともと呪霊襲撃の護衛として三級・四級 二名の術師が傍にいるが、こうなっては手に負えないと本人たちから進言があったのだ」

 今、少女の命を狙っている輩は大きく分けて二つ。


 天元の暴走による現呪術界の転覆を目論む呪詛師集団【Q】。

 天元を信仰・崇拝する宗教団体【盤星教 時の器の会】。


 天元と【星漿体】の同化は二日後の満月。

 それまで、すでに護衛についている術師と協力して少女を守り、天元の下へ送り届ける。

 失敗すれば一般社会にまで影響が及ぶ、高難易度の任務。
 心してかかれと激励を送る担任に、五条は夏油と共に余裕の笑みを浮かべた。

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