• テキストサイズ

夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第33章 アモローソに募らせた再会【そういうこと】


 女の子は太りやすいんだよ。

 私は初めから太ってたけど。

 私だって、私を選ばない人を選ぶ気なんてサラサラない。

 虎杖君は私が知らない私を見てくれる。

 虎杖君以外の男の子なんて嫌い。


 でも――……。



 ――「今の私ならもしかして、なんて……」



 私は……私が嫌いな人たちと同じ尺度で生きている……。

 ・
 ・
 ・

 きっと、彼は目に見えるモノだけを見ているのではない。

 目に見えないモノも見て、認識している。

 優子自身も気づかない自分を見つけてくれたように。

 別人のように変わった自分に気づいてくれたように。


 ――「今の私ならもしかして、なんて……」


 浅ましい自分が恥ずかしい。

 こんな自分では、彼の隣に立てない。

 駅まで虎杖たちが見送ってくれた。

「またな」と虎杖が手を振ってくれる。

 その笑顔は、中学の頃に見てきたものと同じようにキラキラと輝いて、今の優子には眩しすぎた――……。

* * *

/ 857ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp