夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中
第4章 決意へのマーチ【秘匿死刑】
「……伏黒 詞織」
「は?」
「もしメグのお嫁さんになったら」
瞬間――伏黒の思考は飛んだ。
一度も考えたことがないわけじゃはない。
嫁だの結婚だのとはっきりとしたものではないが、この先もずっと――……。
「……メグ? どうしたの?」
詞織に呼びかけられ、伏黒の思考が現実に戻った。
いや、何考えてんだ。いくらなんでも、気が早いだろ。
「何でもねぇよ」
内心の動揺を悟られないよう、伏黒は意識して仏頂面を作る。だが、詞織はまだ何かを考えており、やがて ハッと目を瞬かせた。
「神ノ原 恵?」
「なんで、俺が婿入りしてんだよ」
「むぅ。兄さまたちは喜ぶと思うけど……」
「そういう問題じゃねぇ」
まぁ、これくらいの傷であれば、【反転術式】で痕など残らないだろうが。
「……お嫁に行く宛がなくなったら、考えとく」
「そうだな」
ピンッと軽く額を弾くと、恨めしそうにこちらを睨みつけてくる。
そんな詞織を促して、伏黒は五条に指定されている場所へと向かった。
* * *