第32章 朝焼けと夕焼けのラメンタービレ【共犯/そういうこと】
「部屋にもいねぇ! 電話も出ねぇ! どういう了見だコラァ! 探しただろうが‼︎」
「あ、新田さん」
「ブチ切れてるわね」
「そりゃあ、怒るでしょ」
「大丈夫。皆で謝れば怖くない」
虎杖、釘崎、順平、詞織は新田を見上げる。
順平は頭を下げ、隣では釘崎が手を合わせて謝罪の意を示した。
「メグ、手」
「あぁ」
詞織が伏黒の手を掴み、立ち上がらせる。
「じゃ、帰るか」
一同を振り返り、虎杖が明るい笑みで呼びかけた。
朝日が降り注ぐ。
一つの戦いが終わり、順平はようやく肩の力を抜くとができた。
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