第19章 それぞれの想いが奏でるカノン【京都姉妹校交流会―団体戦―】
〜 一方、パンダ班〜
パンダ班も京都校が固まって動いていることに気づき、虎杖暗殺を危惧していた。
そこでパンダは釘崎を連れて虎杖の安否確認に向かい、狗巻には呪霊狩りを続行するように指示を出す。
「おかか」
「オマエも悠仁が心配なのは分かるよ。でも、俺の妄想が正しければ、京都校がやろうとしてんのは、団体戦のゴタゴタに乗じた悠仁暗殺。団体戦が終われば暗殺もなしだろ」
「なるほど」
「しゃけ」
感心したように釘崎は頷き、狗巻も納得して手を打った。
「真希のこともある。悠仁は殺させないし、団体戦も勝つぞ」
「当然」
釘崎は急ぎスマホで伏黒へ連絡を試みる。
「あ~ッ、ワンコールで出ろや、伏黒ォ。チッ……あ〜、詞織も出ない! 何してんのよ、あいつら! つーか、無線とかブルートゥースイヤホンとか支給されないわけぇ⁉」
「俺は嫌だぞ。気が散るし、かかってくるとビックリする」
「戦闘中は外せばいいでしょ!」
* * *