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夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第17章 開幕のファンファーレ【反省】


「バカ。交流会は呪術 使ってやるんだ。服は関係ねぇだろ」

「あ」

 言われてみれば確かに。

 伏黒に大きなため息を吐かれ、詞織は身を小さくする。

 考えてみれば分かるようなことで、無駄に騒いでしまった。バカな子だと呆れているのだろう。

「め、メグ……ごめんね?」

「お前が謝ることじゃない。いいから、一旦 中に入れ」

「うん。ありがと」

 室内へ促され、パタンと扉が閉じる。

「メグ……怒ってる? あの……」

「何でお前に怒んないといけないんだ?」

 キョトンとした顔で言いつつ、伏黒は自分のベッドに詞織を押し倒した。

「え? え?」

「お前が無防備に俺の部屋に入るからこうなるんだろ」

「あ……」

 そう言えば、伏黒からはいつも「危機感を持て」と言われている。
 しかし、伏黒相手なら危機感などいらないのではないだろうか?

 彼にされてイヤなことなどないわけだから。

「あと、お前の勝負服やら勝負下着を想像したら、結構キた」

「来た?」

 何が来たのか。

「……“する”の?」

 つまりはそういうことなことなのだろう。

 手を伸ばして伏黒の頬に触れようとしたが、彼は自分の指を絡めた。

「今日はしない。明日から交流会だしな。なかったら“する”けど」

 優しく頭を撫でてくれる伏黒に、『好きだなぁ』と改めて感じる。
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