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夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第14章 トランクィッロに募る【幼魚と逆罰】


「ありがとう、姉さん。もう行くよ」

「待って、星也」

 弟を引き止め、星良は懐から取り出した物を星也の手に握らせた。

「持って行って。何かの役に立つかもしれないから。それと……」

 ロケットペンダントを星也の首に掛ける。

「お守り。さっき任務があった街で見つけたの。一つしかないから、星也に。詞織には恵がついてるけど、星也には誰もついててあげられないから。中は開けちゃダメよ」

 悪戯っぽく笑う星良に、星也もようやく笑みを浮かべることができた。

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