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夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第3章 はじまりのプレリュード【両面宿儺】


「追うぞ、詞織」

「待って」

「は?」

 引っ張ろうとして握った手は動かず、詞織は大きな夜色の瞳を伏黒に向けた。

「“イヤな予感”、する。今も。この学校が一番強い。だから、メグが追いかけて。回収だけなら、メグ一人で大丈夫でしょ? わたしは……残る」

 残って、学校にいる呪霊の数を減らす。

「けど……」

「平気。どうせザコばっかり。このままここに呪霊が溜まりすぎるのもよくないし、数が増えすぎるのも後々面倒。だったら、今 減らせるだけ減らしておく」

「そう、だな……」

 “イヤな予感”。伝染してしまったのか、伏黒の胸にも波紋が広がる。

 けれど、今、『虎杖を追いかけない』という選択をすることはできない。
 詞織に『ついて来い』と言うこともできない。もともと、これは伏黒一人の任務だ。

 それに、詞織は二級術師で、この学校と周辺にいるのも、最大で二級呪霊。何の問題もない。

 そこまで考えて、伏黒は決断を下す。

「分かった。無理するなよ」

「うん」

 伏黒は虎杖に感じた呪物の気配を追うべく駆け出し――足を止めた。そして、詞織を振り返ろうとして、頭を振る。


 ――大丈夫だ。


 もう一度 自分に言い聞かせ、伏黒は先を急いだ。

* * *

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