第12章 再会までのインテルメッツォ【幼魚と逆罰】
「待て、虎杖くん!」
ピタッと呪霊に当たる寸前で反射的に拳を止める。
振り返れば、険しい表情で星也がこちらへやってきた。
「そりゃ、なんでまた?」
「これを見て」
「んー?」
首を傾げて、虎杖は差し出された星也のスマートフォンを見る。
「僕が戦った呪霊を写したものだ」
「……え、呪霊って写真に写らないんじゃ……」
戸惑う虎杖に、星也は固い声音で続けた。
「落ち着いて聞くんだ。僕たちが戦っていたのは――……」
星也の推測に、虎杖は言葉を失った。
* * *