• テキストサイズ

夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第58章 アジタートに昇華する【渋谷事変】


「【呪霊操術 極ノ番『うずまき』】――取り込んだ呪霊を一つにまとめ、超高密度の呪力を相手へぶつける」

 そこまで話して、夏油はクックッと笑い始める。

「……何 笑ってんだよ」

「いや、すまない。急にらしいことを始めてしまったなと思って。【うずまき】の話だったね。【うずまき】は強力だが、【呪霊操術】の強みである手数の多さを捨てることになる。だから、初めはあまりそそられなかった。ただの低級呪霊のリサイクルだと思っていたからね」

 どこか他人事のような口ぶりに違和感を覚えるも、虎杖は黙って話を聞いていた。

 上空――それ以外からも気配を感じる。
 今ではない。今は――待つ。

「でも違った。その真価は準一級以上の呪霊を【うずまき】に使用したときに起こる“術式の抽出だ”」

 おもむろに口を開いて黒い球体を呑み込む夏油に、虎杖は瞠目した。やがて ゴクリと嚥下した彼がゆっくりと瞼を開く。

「馬鹿だな。君が感じた気配に、私が気づかないと思ったのかい?」

 夏油が上空を仰いだ。そこにいたのは、ランタンをひっかけた箒に乗る京都校の学生――西宮 桃。

 それを合図に、彼方から無数の矢が放たれた。矢を避けきった夏油へ、【ノコギリザメ】と一緒に銃弾が挟み撃ちするように襲いかかる。

 虎杖がそちらを向けば、桃と同じ京都校の加茂 憲紀と禪院 真依、垂水 清貴の姿があった。
/ 1155ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp