第57章 導く想いのコン・センティメント【渋谷事変】
「君は?」
「東京校二年、吉野 順平」
「上級生やったんですか。すんません」
「色々あってクラスは一年だから、そんなかしこまらなくていいよ。助けてくれて ありがとう」
そこまで話して、新の隣に横たわる釘崎を見る。
「釘崎さん……」
また泣きたくなってくる。自分がぼんやりしていたせいで、釘崎が犠牲になってしまった。釘崎が死んだのは自分のせいだ。
「吉野さん、早く離脱しましょう。まだほんの1パーセントくらいは可能性があります。急がんとホンマに手遅れになってまいますよ」
「うん……!」
【澱月】を呼び、釘崎を運ばせる。
すると、新が「そういえば」と口を開いた。
「東堂さんの弟の虎杖くんって……あんま似てへんですね」
「いや……そりゃ、似てるわけないでしょ」
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