• テキストサイズ

夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第7章 ジョコーソに更ける夜


「釘崎は釘とか藁人形とか金槌を使ってたよな?」

「釘と金槌? 【芻霊(すうれい)呪法】か?」

 芻霊というのは形代のこと。相手に見立てたものを攻撃すると、相手にも同等の現象や痛みを与えることができる呪法である。

 虎杖が挙げた道具から連想した伏黒に、釘崎は頷いた。

「そうよ。私は五寸釘を飛ばして、刺さった相手に釘から呪力を流し込んで攻撃することができるの」

 チャリ、とベルトから長い釘を取り出してちらつかせる。

「芻霊呪法は、欠損した部位を攻撃して、逃げた相手にも遠隔で攻撃できる。使える仲間がいるのは心強い」

 自分の持たない技だ。やはり、色々な術式を持つ者がいると、攻撃も戦法も幅が広がる。

 前線での活躍が期待できる虎杖、前線のサポートが得意な自分、多種多様な能力を持つ式神を操る伏黒、後方からの攻撃にも優れた釘崎。
 何ともバランスの取れたチームだと思う。

 まぁ、自分と伏黒は、単独任務も許される二級呪術師。四人揃っての任務も、そう多くはないだろうが。

 詞織の賛辞に、釘崎は釘を仕舞いながら、「そう?」と少し照れたような表情を見せた。

* * *

/ 381ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp