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夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第56章 この手に掴むデテルミナート【渋谷事変】


「真人が二人……⁉」

 見間違いかと思ったが、確かに真人に違いない。

 分身体を作って別行動をしていた⁉
 一つに戻ってダメージを修復するつもりか‼

 だが、二人の真人の距離が近づいたかと思うと、スッとすれ違った。

 なんで……と目を瞠ると、真人の向こう側、その曲がり角から見知った人物が現れる。


「虎杖……⁉」

「虎杖くん⁉」


 釘崎と順平がこちらに気づいて目を丸くした。


 ――そうか、真人の狙いは……!


 脳裏に真人に触れられ、無理やり形を変えられそうになる順平の姿が過ぎった。

 たったさっきのことだ。七海も生死不明。

 いや、星良が来なかったら……星良の反応が一瞬でも遅れていたら、七海は死んでいた。

 今も……生きているか死んでいるか分からない。
 もしかしたら、星良の治療の甲斐なく、命を落としているかも……。

 それでも、運が良かった。それに対抗できる人物が、手段があった。

 順平は今 生きていて、七海もほんの微かでも希望を繋ぐことができている。

 だが、今はそんな奇跡のようなものは何もない。
 触れられれば一貫の終わり。

 今までたくさん見てきた、異形の形をした、呪霊でも人間でもない改造された者たち。


 ――『お……が、い……ころし、て……』


 ゾッと背筋が粟立つ。


「逃げろ! 釘崎! 順平‼」


「え……?」

 叫ぶ虎杖に、二人が戸惑った表情をした。
 だが、釘崎の反応の方が早い。

「うわ……っ⁉」

 何かを察したのか、釘崎が自分の隣にいた順平を突き飛ばした――瞬間、真人の掌が釘崎の顔面に触れ、バチィィンッと叩く。
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