• テキストサイズ

夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第56章 この手に掴むデテルミナート【渋谷事変】



「【拡張術式――澱月 二式『朧(おぼろ)』】」


「【芻霊呪法――共鳴り】‼」


【澱月】の毒を乗せた【共鳴り】が真人に放たれる。釘崎はそれで真人の魂を打ち抜き、毒で侵食する算段だった。

 結果、【共鳴り】は分身を通して本体の魂を捉える。そして本体の受けた魂のダメージは、再び毒と共に分身へフィードバックした。

 血を吐き出しながら、真人は驚愕に目を見開く。


 まさか……まさかだ!

 この釘の女……!

 自分の天敵は、虎杖 悠仁だけではなかったのか‼


 ・

 ・

 ・

「妙だな……少し離れたところであたしの呪力が爆ぜる感じがした」

 首を巡らせて呪力の爆ぜた方向を見ると、順平が「そういうことか」と納得した様子で頷いた。

「僕の知ってるアンタと少し呪力の圧が違う気がしてたんだ。それに、間合いに入ってきても触れて改造する気配もないし。もしかして、今のアンタは分身体か何かで、術式が使えないんじゃない?」

 なるほど。思い返してみれば、触れるチャンスはいくらでもあったし、そうするだけの手段もあったはずだ。

「……正解」

 ビクビクッと腕を震わせながら、真人が額に刺さった釘を抜く。

 順平の毒の影響か。殺すほどの威力は乗せられなかったが、多少の麻痺効果にはなっているようだ。

【共鳴り】が効く以上、向こうも警戒しているだろう。先ほどのようにドカドカと打ち込むようなことはできない。
/ 1155ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp