• テキストサイズ

夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第56章 この手に掴むデテルミナート【渋谷事変】


「吉野、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

 交流会が終わってしばらく――襲撃してきた特級呪霊の情報を五条から聞き、釘崎は順平を呼び出した。

「え……な、何?」

「いちいち身構えてんじゃないわよ。感じ悪いわね」

 低く舌打ちをするも、さっさと本題に入ることにする。

「さっき五条先生が話してたツギハギの特級。アンタ、仲が良かったんでしょ」

「ツギハギって……真人さんのこと……?」

 真人“さん”と、まだ呼んでいるのか。ソイツに殺されかけておいて、よくまだそんな呼び方ができるな。
 事実、星也と虎杖がいなければ、確実に命はなかったはずだ。

「知ってること全部 話しなさい」

「えぇ? 全部 五条先生に話したし、さっきも聞いたと思うけど……?」

「いいから。アンタに聞いてんのよ」

 当事者から直接 話を聞いてみたかった。又聞きの情報も同じかもしれないが、これは性分である。

 軽く凄んでやれば、順平は気まずそうに視線をそらしながらも口を開いた。

「僕は……もともと術式を持ってたみたいだけど、脳がそれを使えるようにできてなかった。だから、改造して作り替えてもらったんだ」

 なるほど。脳が非術師と同じ構造で術式を使えなかったというわけか。
 恩があるというのは、そこも踏まえてのことなのだろう。

「ツギハギの術式で知ってることは?」

「真人さんの術式は魂に干渉するもの。肉体を作り替えるというより、魂の形を変えることで肉体の形が引っ張られるって言ってたよ。それに、真人さんは自分の肉体の形も変えられる」

 だから、直接 魂を攻撃できない限り すぐに再生するため、ダメージは与えられない。実際、特級術師である神ノ原 星也の攻撃も効かなかった。

 虎杖の攻撃は効いたようだが……宿儺に干渉されて虎杖を改造できなかったらしいし、攻撃が効いたのもその辺りに原因があるのではないかという話だ。

「それよ!」

 そこまで話を聞き、釘崎が思わず声を上げると、順平がビクッと肩を震わせた。
/ 1155ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp