第56章 伸ばした手に掴むデテルミナート【渋谷事変】
虎杖は真人を追いかけ、階段を駆け上がる。そこへ、真人は腕を剣のように伸ばし、階段の上にいた人間をまとめて串刺しにした。
『もうちょい陀艮に人間 残してもらえばよかったかな。ま、充分か』
何が起きたのか分からず、「え?」と呟いて絶命した人間たちを真人が振り上げる。
「クソッ!」
打ちつけられた人間たちを受け止め、虎杖は後方へ吹き飛ばされた。壁に打ちつけられて呻くも、受けとめた男の身体を抱き起す。
「大丈夫か⁉」
『うぅ……うん!』
男の顔がぷくぅと膨れると、バァンッと破裂した。弾けた血が目元にかかり、視界が塞がれてしまう。
「しまっ――」
真人が腕を棍棒のように作り替え、背後から迫ってきていた――……。
* * *