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夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第54章 残虐なるヴィルトゥオーゾ【渋谷事変】


 そして、斬撃から逃れられないのは式神も同じ――血を撒き散らしながら、身動きをとることもできず、斬撃の雨を浴びせられていた。

 街一つが更地へと変貌していく――その中心に立ち、宿儺は静かに式神へ視線を向けた。

 星也も気づいていただろう。アレは初見の技で適応前に屠る必要がある。

【捌】はその条件を満たしているが、先の攻撃で適応が【解】ではなく“斬撃そのもの”に行われていた場合、その限りではない。だが、この懸念は不要なものだろう。

 宿儺の視線の先で、倒れた式神が己の肉体を再生する。

 先ほど、星也の呪力を使った炎の攻撃に適応しておきながら、二度目の正の呪力を使った炎にも炙られていた。適応対象が『炎』ではなく、術そのものだったからだ。


「――【『⬛︎』、『開(フーガ)』】


 再生を終えようとしている式神へ、燃え盛る炎の矢を放ち、式神を射貫く。轟音と共に巻き上がる炎が更地となった街でひたすら砂塵を巻き上げた。

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