• テキストサイズ

夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第54章 残虐なるヴィルトゥオーゾ【渋谷事変】



「――【拡張術式――不動ノ三『迦楼羅炎(かるらえん)』】――呑み込め‼」


【拡張術式――不動ノ三『迦楼羅炎』】――不動明王の火界咒の降魔の力を最大限 高めた霊鳥――【迦楼羅】を召喚する。

 星也の持つ多数の術の中でも高火力を誇る不動明王の真言。そこへ高出力の【迦楼羅炎】の合わせ技で焼き尽くす。

 ケーンッと高い声で鳴きながら、【迦楼羅】が炎を巻き上げた。翼をはためかせ、そこから降魔の炎が放たれる。



 ――ゴオォォオォォオォォォ――ッ!



 再度 【魔虚羅】が炎に炙られた。効いている。今度こそ……!

 動かなくなった【魔虚羅】に、【迦楼羅】が星也の元へ戻ってくる。


 だが――……。


 ガコンッと音がしたかと思うと、全身を焼かれたと思った【魔虚羅】が立ち上がった。煙を上げながらググッと起き上がる【魔虚羅】に冷や汗を流すも、状況を冷静に受け止める。


「【迦楼羅】‼」


 再び放たれた炎へ、【魔虚羅】は剣を振った。

【迦楼羅炎】を斬った⁉︎
 あの剣、正の呪力を纏っているのか⁉︎

「くっ……!」

 頭の中で次の手を考える一瞬の間に、【迦楼羅】も剣で斬り伏せられた。炎を散らして消え去る【迦楼羅】に、星也は飛び退くように【魔虚羅】と距離を取る。

 真言は呪い――より厳密に言うと負のエネルギーである呪力やそれを持つ者に真価を発揮する。

 この剣に込められたのが呪力だったなら、【迦楼羅】を斬ることはできなかっただろう。つまり、【迦楼羅】の性質を見抜いての攻撃。

 さっき聞こえたガコンッという重たい音……【勾炎龍】の攻撃の後にも聞こえていた。

 あの音が鳴るたびに適応しているのか……?
/ 1058ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp