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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第15章 強襲


レインから夫妻が帰ってきたが様子がおかしいと聞かされたミスティはアリスの傍を離れず部屋に居た。

「ミスティさん、お父様とお母様帰ってきたんでしょ?出迎えちゃダメなの?」

『お仕事の事で急ぎの対応があられるようです。アリス様は此処で私と少し待ちましょう。』

「うん…」

不安そうな顔をするアリスを宥めミスティは頭を撫でた。

(おかしい…連絡も無しに戻ってくるなんて。もしかしてもう…)

バンッ!

「きゃっ!!」

突然の大きな音にアリスが叫んだ。ミスティは事態を察しアリスに声を掛けた。

『アリス様、侵入者かもしれません。アリス様はベッドの下に隠れていて下さい。私が良いと言うまで出てこないで下さい。いいですね?』

「…うん、ミスティさんは…」

震える声で自分を心配してくれる優しいアリス。ミスティは笑顔で言った。

『大丈夫ですよ!終わったら奥様にケーキをお見せしましょう!』

「うん!」

アリスをベッドの下に隠しミスティは見聞色の覇気を使った。大体の人数は把握出来たが先程の銃声が思ったより遠かった。玄関で騒ぎが?でも、夫人と世話人達が此方に向かってくる。ミスティはドアの横に身を潜めた。

──バン

ドアを開ける音と共に夫人が中に入ってきた。

「アリス!!何処!?アリスー!!」

取り乱す夫人を世話人が支えながら部屋の中を探そうとした瞬間、カチッと音がした。

「案内ご苦労。令嬢は此処か?」

「あなた達、何者なの?海兵じゃないの?」

夫人と世話人は銃とサーベルを構える2人の男に腰を抜かしその場に座り込んでしまった。

「高い金出した海兵があれじゃあな。俺らはあんたを殺っても良かったが令嬢の方が色々役に立つ。お前達壁側に居ろ、動いたら殺すからな。」

夫人と世話人を壁際に移動させ男は銃を向けたままもう1人の男に言った。

「おい、子供を探せ!」

(今だ…)

ミスティは動いた。この時を待っていた。夫人達と男達に距離が出来た一瞬を見逃さなかった。

『嵐脚!!』

ギュオォォ!!!

轟音と閃光を伴う斬撃が男達を襲う。

「うわぁぁ!!何だこれ!!」

『剃!!』

「女っ!?」

『指銃!!』

一気に距離をつめたミスティはズギュン、ズギュンと2撃を放ちほぼ同時に2人を仕留めた。
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