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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第14章 意外な一面


──コンコン

『ロゼです。宜しいですか?』

「…入れ。」

『失礼します。』

アリスとの話の後、ミスティはレインを訪ねていた。

「何か用か?」

『例の件、外出は取りやめましたことご報告致します。』

「…分かった。」

『では失礼します。』

ミスティは用件だけ伝え部屋を出た。

──

「ミスティさん、早く早く!」

『アリス様、落ち着いて下さい。まずはこちらを…』

「わぁ、可愛い!…どう?」

『よくお似合いです。』

「有難う!」

2人は厨房に居た。アリスはミスティが用意した子供用のエプロンを身につけ大はしゃぎだ。ミスティも自分のエプロンを素早く身につけるとアリスに問うた。

『外出叶える事が出来ず申し訳ございません。…奥様へのプレゼント、アリス様の手作りケーキとはよく思いつかれましたね。』

「うん!…実はスティルハートさんからのアドバイスなの。」

『…アドバイスですか?』

あんなに反対していたレインがアドバイス等考えられないとミスティは思った。

「うん!昨日ね、少しだけお話したの!」

『そうでしたか…』

アリスの側近での護衛は基本ミスティが務めるが、レインとセツナも夫々がミスティの僅かな睡眠時にアリスの傍に控える事がある。ミスティはその時だろうと思った。

「…スティルハートさんね、外出を許可出来ないこと謝ってくれたの。申し訳ないって。」

…自分にはあんなに怒鳴ったのに。

「その時に、スティルハートさんなら何が嬉しいか聞いてみたの。そしたらね、自分の為に作ってくれたものをその人と一緒に食べることだって。大切な人なら尚更嬉しいだろうって!」

(へぇ、意外かも。あの人にもそんな普通な一面あるんだ。)

ミスティはレインの意外な一面を知った気がした。

「だから、お誕生日ケーキを作ったらどうかなって思いついたの!それでお父様とお母様と私でお祝いするの!」

『そうでしたか。アリス様が奥様の為に作られたと分かればとてもお喜びになります!奥様の為に美味しい素敵なケーキを作りましょう!』

「うん!」

ミスティは先日まで沈んでいたのが嘘のように喜ぶアリスを見て、心の中でレインに感謝した。





──ありがとう。
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