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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第1章 モノクロの世界にさした色


「ミスティ様のお召し物候補は全てこっちに!アクセサリーや髪留めも全てこちらに!」

「赤、青、緑、黄…ピンク、ピンクが無いわよ!」

「靴とバッグも追加で白と黒も持って来なさい!」

朝から世話役のバーバラを中心に屋敷中のお手伝いの面々が、忙しなく動いている。
執事の爺に至ってはミスティの部屋の前を先程から行ったり来たり、普段の落ち着きが一切ない。

それもそのはず。
今日は社交界のパーティー当日。
しかも、いつものパーティーとは訳が違うのだ。

今日はミスティが婚約者と初めて顔を合わせる日。
両親のプライドを掛けた一世一代のパーティーになる。

その為、ミスティは朝から準備に追われていた。

「ミスティ様は色白だからやはり赤かしら?」
「髪は月の色を写し取ったようなお色だから髪留めはこれかしら?」
「靴はこれくらいのヒール?お相手がまさかの低身長ならお子様と言えども気を遣わなきゃよね」
なかにはこんな爆弾発言もあったとかなかったとか…

ミスティは着せ替え人形のように多種多様なドレスやバッグ、リポンや帽子などを着せられ吟味されていた。

当のミスティは今日初めて見ることになる婚約者のことを考えていた。両家の両親は既に顔合わせを終えていたが、ミスティには相手の情報は与えられていなかった。

(どんな人なんだろう…)

我慢に我慢を重ね、人生を諦めてしまったミスティでもこれから自分と深く関わる相手のことは少なからず気にはなった。

(何歳なんだろう?どんな顔なのかな?)





その人は





──色のある世界で生きてるのかな?

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