【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第59章 方舟ノア
「人間達と仲がいいんだなァ。お前みてェな奴がおれは一番嫌いなんだよ!!!」
まんまとジンベエの策にハマったホーディはジンベエを罵る。共に魚人島で育ったはずの英雄フィッシャー・タイガーやジンベエにとって弟分だったアーロンも人間にやられた。その仇を打たずして人間と手を組むとはとんだ腑抜け野郎だと。
ホーディはそんな魚人島を変えたいのだ。
「おれがこの島の全てを変えてやる!!!今年開かれる"世界会議"は絶好の好機だ。世界中の人間の王達をマリージョアで血祭りに上げ恐怖の海底王国の伝説は幕を開ける!!!」
今まで魚人族を虐げてきた人間達を今度は自分達の奴隷にすることで逆らう者は居なくなる…それがホーディの目論みだ。
そしてたった10人の海賊になど何も出来ない。お前達の末路もここに居る奴隷達と同じだとホーディは考えていた。
「おれこそが真の"海賊王"に相応しい!!!」
そうここまでは。
「ジャハハハ吹けば飛ぶようなたった10人の海賊に何が出来る!!!こっちは10万人だぞ!!!」
ある男の地雷を踏んだ事に気付かぬホーディは高らかに叫んだ。
「やっちまえ"新魚人海賊団"!!!」
「「「「ウオォオオォオオオオ!!!!」」」」
雄叫びのような怒声と共に新魚人海賊団が麦わらの一味に飛び掛った。
────だが、この数秒後にその吹けば飛ぶような10人の海賊達の力を知ることとなる