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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第58章 人魚姫の涙


「"矢武鮫"!!!」

ドドドドッ

ホーディの手から放たれた数多の水の玉は国王と王子達へ一直線に飛んでいき、その身を貫いた。

「キャー!!!」

「国王!!!王子ィ!!!」

ドドドドドッ

「!!!」

ドスゥ…ン!!

囚われの身では為す術なく、リュウグウ王国が誇る力の象徴と屈強な戦士達はその場に倒れた。

「ぎゃはははは!!みっともねェ姿!!」

「ぎゃははは!!」

血を流し倒れた父と兄達を必死に呼ぶ王女の声は嘲笑う新魚人海賊団の者達にかき消された。


───

ギョンコルド広場には大人の中に紛れ子供達も居た。彼等は目の前の光景に一筋の光を見ていた。

「マダム・シャーリー!帽子を被った海賊は…いつこの島を壊しに来るの!?」

子供達が叫んだ。

「おれ…今がいいな!!」

「今すぐここで大暴れしてくれたらおれ達も困るけど!!あいつらも困るよね!!」

「私も今がいい!!王様が殺されちゃうなんてやだー!!」

「おれもー!!」

「ぼくも!!!」

泣きながら訴える子供達の姿は、大人達の心を動かした。

「お前達の言う通りだ……!!」

「私もそれがいい……!!」

騒ぎ出したもの達からそんな思いが伝染していく。

「おい海賊"麦わらのルフィ"〰️〰️!!!」

「いつかこの島を滅ぼす気なら!!今来い!!!」

「今すぐここで暴れろォ〰️〰️!!!」

「島のどこかにいるんならすぐにここへ来ォ〰️〰️い!!!」

「麦わらァ〰️〰️!!」

「麦わら!!!」

「麦わらァ〰️〰️!!」

広場に国民の麦わらコールが響く。そんな国民の声にホーディが動く。

「血迷ったバカ共を現実に引き戻してやろう!!!よく見ておけ、先代国王ネプチューンの頭が飛び散る様をォ!!」

ホーディは地面に横たわる国王の頭を押さえつけ叫んだ。

「ウワァ〰️〰️!!!」

「国王様ァ〰️〰️!!!」

今にも殺されそうな父を前に王女は泣き叫んだ。



《ルフィ様あ!!!お父様をお守り下さい〰️〰️!!!》




「恥知らずのリュウグウ王国は……!!終わりだ〰️〰️!!」

誰もがもうダメだと思ったその時、メガロの口から出てきた何かがホーディへ一直線に向かっていった。

「!?」

ドン!!

「オォ!!!!」

その場に響き渡る鈍い音と共にホーディが吹っ飛んだ。
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