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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第54章 集結


『レイリーに頼まれたの…あなた達の新たな門出を見届けるって。だから早く行って。』

「…分かったわ!助けてくれてありがとう!」

───

先程レイリーの説明を受けたナミから、コーティング船の仕組みを説明され大急ぎで帆をたたむクルー達。シャボンの膜に包まれたサニー号が潜水を始めいよいよという時。

「ん?そういや、何で船が見えなかったんだ?」

ルフィが呟いた。

「あぁ、あれはさっきの人のお陰。レイリーと一緒に来て皆が揃う迄はって水の膜を張って船を隠してくれたの。」

「へぇ、アイツ中々良い奴だなァ!!それに水の膜かぁ…おもしれぇ!!よし、連れていこう!!」

「ん?」

「えっ!?」

「あぁ?」

船長の思いつきに頭が追いついていないクルーは、船長の行動に目を剥いた。

ビョーンと伸びた手はシャボンを突き破り島の上に居たモノを掴んだ。

『えっ……!?』

ニヒッ

笑顔の船長は一気に伸びた手を戻し潜水中の船へと招き入れた。

ドサッ

『痛っ……』

「ちょっと!!ルフィ、何やってるの!?彼女は…」

「うわぁー連れてきちゃった…」

ナミはルフィの首根っこを掴みぐわんぐわんと揺さぶり抗議した。

「彼女はレイリーの知り合いなのよ?だから助けてくれただけなのに…連れてきちゃったらレイリーに怒られちゃうじゃない!!」

「レイリーの知り合いなら良いじゃねェか!」

「ルフィてめェ!!麗しきレディーに何てガサツな野郎だ!!…大丈夫ですか?」

『えっ…えぇ』

ブバァァ

「サンジ〰️!?」

「まっ、とりあえず……出航か!?ナミ!!」

「えぇどうぞ?船長」

「ほんじゃ野郎共!!!ずっと話したかった事が山程あるんだけど!!とにかくだ!!2年間もおれのわがままに付き合ってくれてありがとう!!」

「今に始まったわがままかよ……」

「全くだ!!お前はずっとそんなんだよ!!」

「出航だァ〰️〰️〰️〰️!!!」

「オオォォ〰️〰️〰️!!!」

「行くぞォ!!!魚人島ォ〰️〰️〰️!!!」

『ヤバッ……』





慌ただしくも2年ぶりに集結した麦わらの一味は無事、魚人島へ向け出航した。この時、ルフィの気まぐれで半ば人攫いのように連れてきたこの女と、この先再会するあのルーキーと、自分達が世界を揺るがす事件を起こす事など微塵も思わない麦らの一味だった。
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