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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第54章 集結


───シャボンディ諸島 46番GR


「"ジェット銃"!!!!」

「「どけェ!!!!」」

集まった海賊と海兵との戦いを一撃で黙らせた麦わら海賊団の船長と戦闘員2人。

2年前には歯が立たなかったパシフィスタを余裕で倒す迄に成長したことは言うまでもない。

再出発に向け、一味は仲間が待つ船へ走る。

「ん!?」

「……」

「おいどうした!?」

(やれやれ、気づかれたか…)

「レイリ───!!」

海賊王の右腕である冥王の名に辺りがザワつく。

「フフフ…一応様子を見に来たが問題なさそうだな…更に力が洗練されている…!!」

「うん!!」

「──では……早く行きなさい。仲間たちの元へ。」

「うん!!レイリー2年間本当に色々ありがとう」

「…フフ…改まる柄じゃない…早く行け…」

レイリーがそう言うと背負っていた大きなリュックを下ろしルフィは両手を掲げた。

「……レイリーおれは……やるぞ!!」

「?」

「"海賊王"に!!!おれはなるっ!!!!」

力強く叫んだルフィの姿にもう迷いはない。兄を亡くし、仲間達とも離れ離れになり自暴自棄になっていた嘗てのルフィはもう居ない。目の前の男の成長にレイリーは目を潤ませた。

そんな一時的であったが師弟関係にあった2人の別れに海軍の怒号が水を差す。

「"麦わら"を討ち取れェ〰️〰️!!!」

「おっとっと、じゃレイリー本当にありがとう!!!」

「…………」

「行ってくる!!!」

走馬灯のように記憶が駆け巡る。

「……ああ…頂点まで行って来い!!!」

遠ざかる背中は頼もしく感じこれからの彼等の活躍を物語っている気がした。そしてレイリーは言った。

「弟子の船出だ。よしなに頼むよ…」

追いかけようとする海兵達に斬撃を放った。ズバッという音と共にレイリーと海兵達との間に溝のような線が入った。

「この線は……越えない事を…勧める…」

レイリーはそう言うと、先程から木の上に居る同行者に向け言った。

「君は彼等の船出を見届けてきてくれんか?こうも人数が多いと何かと苦労するだろう…」

レイリーが言い終わると空を切る独特な音と共に一瞬で気配が無くなった。

(ほぉ…また一段と早くなった。準備運動くらいにはなると良いが…)








───頼んだぞ、ミスティ
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