【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第53章 2年後
───シャボンディ諸島"13番GR"シャッキーズぼったくりBAR
「1番乗りがあのアホ剣士!!?」
バーに響く男の声。
「まいったな。再出発の海は荒れそうだ。」
「そして2番目はフランキーちゃんが10日程前に来てすぐ船に向かったわ。」
「よかった。サニー号は無事なんだな。」
船の無事が分かり男は安心した。
「そして3番目はナミちゃんが来て…」
「んナミさ〰️〰️ん♡どこ!?今どこ!?」
「ヒマだからショッピングしてるって町へ…」
男は目をハートにしてソワソワし始めた。BARの店主がその後も集まった仲間について説明しているが、既に心は未だ見ぬ仲間の航海士にあるようだ。
「残すはニコ・ロビンとルフィか。」
新聞を読みながら居候の男は言った。
「再びこの島へ辿り着くだけで本来至難の業。大した一味だ。全員無事集まれそうで良かったな。」
「あァ、しかしあんたがルフィに修行をつけていたとは驚いた。とんでもなく強くなってんだろうな!」
「私も半年会ってない。更なる成長が楽しみだよ。」
それを聞いた男はこれから集まる仲間と始まる新世界への船出に向け、コックとして食材を仕入れる為BARを後にした。残された男は髭を撫でながらルフィとの修行やルフィと別れてからのこの半年を振り返った。
(この半年はあの子に手を焼いたからな …)
男がフッと笑うと店主が言った。
「何だか嬉しそうね?」
「あ、いや。ただの思い出し笑いだ。」
(私も歳をとったな…)
居候の男は感慨深げに溜息をつくと、テーブルの上に置かれたブランデーが目に入った。
「今日はサービスね。モンキーちゃん達の記念すべき日になりそうだから!」
シャボンディ諸島で2年振りに騒ぎを起こす9人の海賊の集結まであと数時間───