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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第49章 王下七武海への道


『パンクハザードへ行くって…正気?』

「あぁ。」

ある日の夜、シャワーを浴び終わったミスティを呼び止めローが言った。ドフラミンゴを倒す為、ローへの助力を誓ったミスティだったが、具体的な策は未だ聞かされていなかった為、突然のカミングアウトに驚いた。

『だってあそこは…』


──パンクハザード別名"死の島"

偉大なる航路の後半"新世界"に存在する灼熱と極寒の島。元々は緑豊かな美しい島だったが今はその面影は無く、1つの島に2つの気候が存在する何とも不思議な島となったことには理由がある。

数年前、世界政府直轄の島であることから政府の研究所が置かれ実験が行われるようになった。その実験は美しい島に生息していた動植物を犠牲にし、果ては囚人を対象とした人体実験へと拡大していった。

そんなある日、政府No.2の化学者シーザー・クラウンが自ら開発を進めていた毒ガス兵器を爆発させる事故が起き撒き散らされた毒ガスにより島の様子は一変した。政府により封鎖されて以降、完全に立ち入り禁止となった島は無人と化した。

だが、数年の沈黙は破られる事となる。頂上戦争後に海軍元帥の座を賭けた海軍大将の赤犬と青雉の戦いは記憶に新しい。10日にも及ぶ激闘は、島の形状だけではなく天候をも変えてしまった。両者の能力を象徴させるかのように島の中心を境に灼熱と極寒の地が形成され今のパンクハザードに至る。

ミスティが驚いたのは世界政府直轄の島であり激しい気候である事もあるが、それ以上にパンクハザードには問題があるからだ。

『…どうやって行くつもり?』

「お前のその様子だとログが辿れねぇのは本当みてぇだな。」

そう。パンクハザードには指針ログが反応しないのだ。指針が無ければ島には辿り着けない。ローも噂には聞いていたがCP9だったミスティの反応から間違いないと確信した。

「俺も馬鹿じゃねぇ…策の見当はついている。」

『見当って…ログが辿れないんじゃあエターナルポースでもない限り…っ!まさか…っ』

「あぁ。そのまさかだ。パンクハザードのエターナルポースを手に入れる。」

『無理よ!確かにエターナルポースは出回ってる物も沢山あるけど世界政府直轄の機密満載の島へのルートなんて入手出来る訳が無いわ!』

ミスティの至極当然の物言いにローはフッと口元に笑みを浮かべた。
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