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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第46章 後悔


※ロー視点


── お前、俺達を舐めてんのか?敵のお前に助けられるような俺達じゃねぇよ。

── お前は俺達にとって敵だ。


「…俺のせいだな。」

俺は眠っている女に向かって呟いた。

ベポの話を聞く限り此奴が戦う理由が無い。心臓の件があるにせよ俺が居れば何となるしクルーは新入りを残し全員が不在だった。新入りには申し訳ないが万が一となっても1人で済む。勿論仲間を見殺しにはしないが此奴は立場が違う。それを何故…

『んっ…』

「っ…!」

『…あの…えっ…』

目覚めた女は自分の状況が分からず混乱していた。

「…何故助けた?」

『え…?』

「お前1人なら逃げる事くらい出来ただろ?」

『あぁ…まぁ』

そう言うと女は起き上がろうとした。

「おい!無理するな」

『大丈夫…です。それに貴方とは1度きちんと話がしたかったから…』

ふふっと微笑むと女は俺を見た。

『助けてくれて有難う…で、合ってますよね?』

「…発見があと少し遅かったらヤバかった。」

『すみません…2回も助けて貰うなんて。』

「…今回はウチのクルーを助けたせいだろ。悪かった。だが何故お前が…」

俺がそう言うと女は一瞬悲しげな顔をし直ぐに笑った。

『…海賊だからって意味も無く死んで良いわけない。』

正直驚いた。政府の役人の言葉とは思えねぇ。

『私にもそれなりの信念があります。』

「その信念で自分が死ぬことになってもか?」

俺は思った事をそのままぶつけると女は俺に向けていた視線を外し伏し目がちに答えた。

『誰にも助けに来て貰えない哀しさはよく知ってるから…』

「お前…」

『それにね!…仲間って良いなって思ったの!ベポがいっつも話してくれてたから。貴方や仲間の事…大切だってよく分かりました。』

慌てて取り繕うかのような言い方だったが知らされた内容は間違っていないと思った。俺やクルーは仲間の事は大切に思っているし特に俺とベポ、シャチ、ペンギンは付き合いも長い。

『私にはそういうの無いから…羨ましかったのかもしれません。だから身体が勝手に動いた…結局迷惑かけることになってしまったけど…』

申し訳無さそうに女は答えたが、その表情はどちらかと言えば哀しみの方が強く感じられた。そして最後に女がポツリと言った言葉が気になった。




──居場所があるって当たり前じゃないから
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