【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第46章 後悔
「おい…何なんだ…これ…っ!!」
「一体何がっ…!?」
「と、とりあえず…キャプテン、キャプテンに知らせろっ…!!」
──
「おいシャチ!しっかり歩け!」
「え~もう飲めないよ~」
「も~何言ってんの?だから最後の辺り止めたのに~っ!!」
「…おい、バラされたくなきゃ歩け、シャチ。」
ペンギン、シャチ、ベポ、そしてローは店から船までの夜道を4人で歩いていた。食べて飲んで騒いで十分皆が楽しんだ頃に解散したがシャチが酔っ払ってしまい千鳥足の為、他のクルーは先に船に帰らせ4人はシャチに合わせながら船への帰路を進んでいる。
「も~皆着いちゃってるよ?早く戻ろーよー!!」
ベポがシャチの腕を引っ張り半ば引き摺りながら歩き出すと…
プルプルプル…
「お、誰だ?」
ペンギンの持っている子電伝虫が鳴った。
「こちらペンギン!…ん?キャプテン…?一緒に居るしもうそろそろ帰るけど…何っ!?」
電伝虫の相手は船に先に帰ったクルーからのようだ。対応していたペンギンの声にローもベポも反応した。
「おい、ペンギン。どうした?」
「あ、キャプテン!大変!船が…」
「船?船がどうしたの?」
ベポが聞き返すと同時にローは駆け出した。あっという間に見えなくなったロー。ペンギンは慌ててベポに指示した。
「ベポ!とりあえずシャチ担いでくれ!俺達も早く戻るぞ!」
「う、うん!!」
──
「あ!キャプテン!」
ローが船を視界に捉えると甲板からクルーが大声で手を振るのが見えた。
(特に船に異常はないようだが…)
ローは走りながら黄色い潜水艦がいつものように海面から顔を出している状態を見てホッとした。電伝虫から聞こえた声は異常だった為、潜水艦に何かあったと思ったローだったが良い意味で裏切られた。
だが、それは甲板に辿り着いた時に間違いではなかったと思い知らされた。
「何なんだ…此奴ら…!?」
甲板には大勢の男達が倒れており甲板や潜水艦の窓や壁は血飛沫で赤く染まっていた。
「恐らく海賊だ。」
ジャンバールが言った。
「俺達が居ない時を見計らって襲う手筈だったようだが…」
「…なら何故皆死んでいる?」
ローの質問に皆が黙った。
「船内にも3人倒れていた。船長室だ。あと新入りがあの女の部屋に閉じ込められていたが…」