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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第43章 白いクマとクマの酷い人間


※ロー視点

夜、クルーを集めあの女の事を話した。CP9の諜報部員である事、一旦拘束した事。アイツを甲斐甲斐しく面倒見ていたベポは、案の定、俺を非難した。

「キャプテン!何で!?酷いよ!まだ体調だって回復していないのにっ…!!」

「ベポ、さっきも言ったがあの女はCP9の1人だ。殺し屋集団の1人だぞ。下手したらお前等が殺られる可能性だってある。」

「ミスティはそんな事しないよっ…!!」

「ベポ、キャプテンの言う通りだ。諜報部員ってのは目的の為ならなんだってするって話だ。用心にこした事はない。」

今まで黙っていたペンギンが口を開きベポを諌めると隣のシャチも思った事を口にした。

「でもあの子があのCP9なんてなぁ~あの見た目からそんな残忍なイメージは想像出来ねぇよなぁ~」

「俺が政府の役人ならお前のような奴にはアイツのような女の諜報部員を充てがうな。」

「はははっ…」

俺に痛い所を突かれ苦笑いのシャチ。

「分かったよ…でもっ!拘束は仕方ないとして食事やシャワーは?診察はどうするの?」

「診察は俺がするがあとはお前に任せる。」

身の回りの世話を心配するベポに俺は言った。

「なら俺も手伝うよ~!」

「ダメだ。ベポ1人でやらせる。」

「えーっ!!」

シャチが喚くが俺は無視した。

「ならそういう事で。」

俺の言葉を合図に解散となり各々持ち場に戻っていく中、俺はペンギンを呼び止めた。

「どしたの?キャプテン。」

「一応お前もあの女の事注意しとけ。」

「…りょーかい。」

俺の意図を汲み取ったようで一言だけ答えペンギンも持ち場に戻った。

──


「CP9か…」

俺は自室に戻りベッドに横になり女の事を考えていた。

あの日、無人島に居た俺等の前に現れたあの女。状況的に只者じゃねぇとは思っていたがまさかCP9だったとは思いもしなかった。とするとあの傷は任務か何かで…

コンコン…

「キャプテン?」

部屋のドアが叩かれベポが入って来た。

「どうした?」

「新聞のバックナンバー貸してくれない?」

「…そこの棚の1番上だ。」

「有難う!!」

ベポは嬉しそうに棚を漁り大量の新聞を抱え出て行った。

「…アイツ、新聞なんか読んでたか?」

普段のベポを想像し首を傾げる。明日はもう少し詳しく女の素性を確認しなければと思い目を閉じた。
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