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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第5章 任務遂行の為に


セレナはいつもの場所から海を見ていた。

見ている海は同じものだけど、今日は違うことがある。
今はいつもの星々の優しい光のかわりに太陽の強い光が降り注いでいる。いつもの夜の海も好きだが昼の海も良いもんだと思った。


見れなくなると分かってからの新しい気付きだった。






──数時間前


『…世界政府への潜入ですか?』

「そうだ。ニコ・ロビンを守るためだ」

『確かにそれは有効な方法だと思います。ただ…失礼ながら今までそれをしなかったのは?』

「この任務を遂行出来ると判断出来るものが居なかったからだ。」

『…私なら出来ると?』

「そうだ。お前にしか出来ない。」

『了解致しました。では…』

出ていこうとするセレナを呼び止め言った。

「…言いたいことがあるのではないか?」

従順な反応しか示さないセレナに問うた。
セレナは首から下げているものに触れてから少し迷いながら聞いた。

『…参謀総長にこのことは?』

「まだ伝えていない。」

『では、内密に願います。』

「それは出来ない。サボは参謀総長だ。サボ無くして成功はない。」

間髪入れずドラゴンは答えた。
セレナはドラゴンの目を真っ直ぐ見て言った。

『…ロゼ・ミスティとしての願いでも、ですか?』

「!!」

『…10歳の私をここに置いて頂きました。革命軍の兵士として育てて頂きました。ドラゴンさんを始め革命軍の皆様には感謝しかありません。家を捨てた私にとって皆様は家族でありドラゴンさんは父だと思っています。』

ドラゴンは驚いた。普段そういう気持ちを話さないセレナから言われた意外すぎる内容。

『ですから私は任務遂行に全力を尽くします。それが私に出来る唯一の孝行です。』

ドラゴンは静かに聞いていた。

『…私はこの任務で死ぬかもしれません。世界政府へ一度潜入すれば革命軍へは戻れません。退路はない。…私の遺言だと思い了承頂けませんか?』














──ザァー…ザザーン…
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