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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第42章 死の外科医


女の目がゆっくり開いた。初めて見る顔に俺は間違っていなかったと思った。

「気分はどうだ?」

俺の質問に女は視線をこちらに向けた。

『…わ、たし…なんで…』

途切れ途切れに放たれた質問に答えるには女の状態を考えるにまだ早い。取り敢えず事実を幾つか伝えた。

「俺は医者だ。お前は怪我をして数ヶ月眠っていた。取り敢えずまだ休め。話は回復してからだ。」

女は何か言いたげだったが患者特有の睡魔により再び眠りに落ちた。


──


夜になり女の様子を見に医務室へ行くとベポが丁度出てくるところだった。

「あ!キャプテン!」

「…どうした?」

「ん?あ、朝オレが目を離しちゃったことであの子また怪我しちゃったから…謝りに。」

ベポはしゅんと頭を垂れた。

「そうか…起きてるのか?」

「うん!まだ話すのは辛そうだけど目や頷きで会話は出来るよ!」

自信げにベポは言う。

「キャプテン、あんまり怖がらせないでね!じゃあオレ行くね!」

そう言うとベポは行ってしまった。扉を開けると音に反応し女が身体を起こそうとした。

「よせ、そのまま寝ていろ。」

『ご、めん…なさい…』

辛そうに声を絞り出す様子に溜息が出た。

「喋るな。数ヶ月寝ていたんだ。筋力も落ちている。無理して動いて朝の二の舞になる気か。」

『……。』

俺の言葉に女は自分の腕を見て頷いた。俺は軽く診察をしまた明日来ると伝え自室に戻った。

ベッドに横になり楽な体制を探す。良い感じに収まると俺は天井を見ながら女の事を考えた。

死にかけていたから治療の為に船に乗せたが、何者か分からないアンノーン対象者だ。クルー達を危険な目に遭わせることだってあるかもしれねぇ。

回復までには時間が掛かるとしても早目に確認はする必要がある。向こうが素直に応じるかは分からねぇが上手くやれば俺が欲しい情報が得られる可能性が高い。

あの日から俺は全てを懸けてきた。来るべき時の為に。だがまだ動くには時期尚早。策を練る必要がある。そしてその間にもっと力をつけなければ。

「コラさん…」

自然と拳に力が籠る。








──必ず俺はアンタの本懐を遂げてみせる
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