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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第35章 友の意志と友としての義務


「俺は今回…オハラの全てに決着をつけるつもりでいたんだ。当然CP9が破れるという結果は全く予測出来なかった…」

クザンは自分の覚悟を伝え、それを知ったロビンは何も言わなかった。沈黙する2人の間にルフィ達のバカ騒ぎの音だけが静かに流れていた。

「……やっと宿り木が見つかったのか…!?」

「……ええ」

ロビンの答えにクザンはフッと口元に笑みを浮かべた。

「サウロがお前を生かした事は…正しかったのか間違いだったのか…これからお前はその答えを見せてくれるのか?」

「…そのつもり…」

「……だったらしっかり生きてみせろ…"オハラ"はまだ…滅んじゃいねェ」

サウロの意志を汲み、20年間気にかけていたニコ・ロビンが、自分の意思で生きたいと思える場所を作った仲間にクザンは感謝した。アイツらに任せておけば何とかなるだろうと判断しその場を離れようとしたが、もう1つ伝えておきたい事があった為、立ち止まり口を開いた。

「あとなァ…お前を守ろうと身を捧げた諜報部員が居た事忘れんな…今回の件、その子が居なければもっと早くお前は政府に捕らえられていただろうなァ。」

「!?」

「そうなれば麦わら達とお前は出会う事はなかった。今、お前が生きていることはお前に生きていて欲しいと願ったサウロやその子あってのことだ。それを忘れずに生きろ…!!」

「…ハァ、青キジ…!!」

ロビンは思い当たる事があり慌てて後を追ったが氷の軋む音しか確認出来なかった。

「私を守ってくれていた…諜報部員…!?」

「おーい、ロビ〰️〰️〰️ン!!こっち見ろー!!」

ロビンは記憶を辿ろうとしたがルフィ達に呼ばれそちらに気をとられた。

「ロビンこっち!!」

ロビンは考えることを止め自分を笑わせようと変顔をするルフィ達の輪に戻って行った。

──

モグモグ…

「こりゃ美味ェな!」

水水肉を頬張りその美味さに素直な感想を述べたクザン。

「しかしCP9が破れるとは…やっぱアレが敗因かァ?」

クザンは一人の諜報部員を思い浮かべた。そして麦わら達を迎え撃ったCP9の安否はバスターコールにより今現在未確認だ。

「まぁ、アイツらがあの砲撃で殺られるとは思えねェ。今頃何処で何してんだかなァ…」




チリンチリーン…

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