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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第35章 友の意志と友としての義務


──ガレーラカンパニー本社裏社員プール



「んナミさ〰️〰️ん♡水水肉が焼けたよ〰️!!!」

「はーい!!」

「んががが、いいニオイらね!!」

ジュ〰️〰️…

「うほ──っ!!!」

「んめへへへへへ〰️〰️い!!!」

「よし、どんどん食えよ!!!」

プールサイドで大量の水水肉や野菜を焼くサンジの声が響く。

「どお?ロビンちゃん、仕込みが違うだろ?」

「ええ、おいしい」

目をハートにして尋ねるサンジにロビンは笑顔で答える。

すると、

「麦わらさーん!!目ェ醒ましたって!?」

「おう!!フランキー一家!!こっち来て食え!!」

「ウォー!!!麦わら!!起きたのか──!!?」

「ガレーラカンパニーだァ!!!」

当初、内輪だけでの食事になる予定のバーベキューが、復活したルフィの状況を聞きつけたフランキー一家やガレーラカンパニーの社員達も集まり、賑やかさに拍車をかけた。

「よーし!!宴だァ!!!」

「「「「わぁぁぁぁぁ!!!」」」」

互いの力を合わせて仲間を取り返した海賊とチンピラと船大工による宴という名のバカ騒ぎが始まった。

──

「……。」

皆の輪から少し離れた所で賑やかな様子をロビンは見ていた。すると、背後の壁の向こうから声がした。

「そのまま聞け…ニコ・ロビン。」

「!?」

(……!!!まさか……!)

「"青キジ"……!!!ハァ…」

ロビンの顔から笑顔が消えた。

「──なぜいつもの様に逃げ出さなかった?お前一人ならCP9からも逃げ出せた筈だ。」

「………!!!」

壁を隔てた向こうには間違いなく海軍大将青雉ことクザンが居ると確信したロビンは答えに迷った。

「……今までとは違うと言ったでしょ?──彼らを見殺しになんてできなかった…」

「──20年前オハラの為に戦った巨人ハグワール・D・サウロと俺は…親友だった。」

「!!!」

「あの日…奴の意志を汲み…お前を島から逃がした俺はその後の人生を見届ける義務がある…!!」


──お前をこの島から逃がすことにした

──サウロが守った"種"は一体何者に育つのか…

ロビンは当時、クザンに言われた言葉を思い出した。

「──だが20年経っても宿る木もなく追われては飛び回る危険な爆弾をこれ以上放置出来ないとふんだ。何より…お前はもう死にたがっていると思った…」
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