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【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった

第27章 海軍の御用Ⅱ


「はっくしょんっ!」

『!?』

「おいおい、レイン~大丈夫か?」

クザンの自室で向かい合って座った3人だったが、くしゃみと1番無縁そうな男が盛大にした事から残る2人は物珍しそうに男を見た。

「いぇ、大丈夫です。気にしないで下さい。」

「お前人気者だからねぇ~噂されてんだろ!」

『人気者…』

「それよりも用件を。」

「急かすなよ~まぁレインとミスティちゃんに来て貰ったのは他でもない重要な任務の件だ。」

「任務?」

「特にミスティちゃん、君には頼みたい事がある。」

『私、ですか?』

────

「何故アイツなんですか?」

「…適任だろ?」

「は?…アイツはCP9であって海軍じゃない!」

「スパンダムには伝えてある。」

「ですがっ…!!」

「レイン!お前の"部下を心配する気持ち"は分かる。だがな、お前も上に立つ人間だ。時には非情にならねぇとこの先潰れるぞ。」

レインからの非難にクザンは冷静に答えた。

「それとも彼女がお前にとって特別な存在だからか?」

「っ…!!」

「なら尚更頭を冷やせ。」

────

『……。』

ミスティは海を眺めながら先程クザンに言われた事を考えていた。クザンの発言にミスティは驚いたが、レインの驚きぶりを見るにレインも初めて聞かされたのだと思った。

ミスティへの用件が終わり、クザンからレインと別の件で話があると言われた為、ミスティだけ部屋を出ることになり勝手の分からない海軍本部でどうしたら良いのか分からず今に至る。

(…青雉は私の正体と目的に気付いているの?)

ミスティが革命軍の兵士として世界政府に潜入しており、CP9の立場を利用しニコ・ロビンが政府の手から逃れるよう情報操作等をしている事…

(今までCPとしての任務をこなしながらやってきた。気付いていないだけでミスをしたのかもしれないっ…)

頭を過るまずい事態にミスティはその予感をかき消すように目の前の窓ガラスに頭を打ち付けた。ガンっと大きな音が響いた。

?「おやめ、親から貰ったものを無下に傷つけるんじゃないよ。」

『誰っ!?』

声の方に視線をやると年配の女性が立っていた。海軍将校のトレードマークのコートを羽織っている。

?「アンタ、ロゼ・ミスティだね?」

優しい声だった。
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