第4章 四夜目.恋のかけら
—21小節目—
OFF RECORDING
【寮パニック】
④「今日!えりりんがここに来ます!」
②「おーそりゃ凄い。でかしたぞタマ」
③「なら今夜はお祝いだなあ!」
④「おう!でもなんか照れるぜ」
①「あなた、まるで信じてもらえていないんですよ」
④「は!?っんでだよ!嘘じゃねえのに!」
⑥「ワタシはまた、タマキのハッピーな妄想かと…」
⑦「オ、オレは信じてたよ!…ギリギリ」
⑤「とりあえず、どういう経緯で中崎さんが来ることになったのか説明してもらえる?」
④「うす。まず、俺がえりりんにセットしてもらってる時に、好きだっつって」
⑤「えぇ!?もう伝えたの!?」
①「他にいくらでもタイミングはあったでしょう…」
⑥「NO.タマキは正しいですよ。愛の告白は、時と場合を選びません」
②「規格外のラブモンスターは黙ってようか」
④「そしたら途中で、サクサクとバンちゃんが入って来て…」
⑦「わぁ!タイミングが…!」
④「したらなぜか、バンちゃんがサクサクに、コーヒー飲みに行こうって誘ったんだよな」
③「っく、万理さん、身を呈して環の応援してくれたんだな。男前だ…!」
⑤「その後に中崎さんが、落ち着いて話をする為にここを選んだんだね」
④「うん。寮に来たらいいじゃんって言ったのは俺だけど」
⑦「良かったな環!やっと自分の気持ち言えたんだ。偉い偉い!」
④「あんがと。ちょー幸せ」
③「いやいや、幸せな気分に浸ってる場合じゃねえだろ!どうすんだよ部屋!お前の部屋が、落ち着いて話出来る状況か!?だからオレはいっつも、日頃から片付けろって言ってんだよ!」
④「やっぱ、まずい?」
②「まずいっしょー。こんなバッチい部屋、私初めて見たわ!環くんがこんな不潔な人だったなんてちょっとは思ってたけど、恋人になんて絶対に出来ない!ってなるかもな」
④「俺嫌われんの!?」
①「当然です。男の私でも、スナック菓子のカケラが落ちているベットなんて御免被りますよ」
⑥「イオリ?彼らの目的は話し合いです。ベットは使わないと思いますよ?」
①「べっ、べつにそんな意味で言ってまけんけど!?」
⑦「わー、一織のえっちー」
④「んなリューチョーなこと言ってる場合じゃねえって!早く片付けるの手伝ってくれよ!」