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十六夜の月【アイナナ短編集】

第3章 三夜目.トライアングラー




—13小節目—
OFF RECORDING


【幼少の記憶】


楽「いとこ同士は、結婚してもいいらしい」

『うん?』

楽「いとこは結婚出来るって、おばちゃんが言ってたんだ」

『お母さんが?』

楽「だからエリ。大人になったら結婚しよう」

『しないかな』

楽「なんでだよ!」

『だって私、そばよりうどんが好きなんだもん』

楽「はは。そんなこと、あるわけないだろ?」

『あるよ?それに、大人になったら楽よりも好きな人が出来るかもしれないし』

楽「はは。そんなこと、あるわけな」

『凄い自信だ…!』

楽「分かった」

『あ、分かってくれた?良かった』

楽「大人になって、俺がまだお前を好きだったらまた言う」

『ふふ。いとこは結婚出来るんだぞーって?』

楽「うん。そのときに、もしエリも俺が好きだったら……」


その時は

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